2021年06月01日

夏の室礼

京町家では、六月になると障子や襖(ふすま)は取り払われ、簾戸(すど)、御簾(みす)に代えられ、暮らしを夏向きに整えます。

簾が強い光を遮ってくれるため、室内は涼しく、簾の隙間から入る風はゆるやかに吹き抜け、目にもすがすがしい風情が一層涼しさを感じさせてくれます。 中から外の景色は見えますが、外から室内は見えません。採光と通風を確保し、プライバシーも守られています。

京都の夏の暑さをしのぐため、先人の知恵が詰まった風情をおたのしみください。

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